オーストラリアのタックスリターン、自分でやるべき?税理士に頼むべき?【実測データで比較】
この記事でわかること
自分でやると$0で30分〜1時間(3回やった実測値)。税理士は$100〜$250だが、10月31日までに顧客になれば申告期限が翌年5月15日まで延びる。費用・時間・期限を実データで比較します。
目次
オーストラリアのタックスリターンは、給与収入だけなら自分でやるほうが合理的です。費用は$0、2回目以降は30分〜1時間で終わります。一方で税理士に頼む最大の利点は費用ではなく「申告期限が翌年5月15日まで延びること」です。10月31日に間に合いそうにない人、収入源が複雑な人は税理士を使う理由があります。
私は3回とも自分で申告しました。この記事では、実際にかかった時間と、税理士・エージェントの実際の料金表を並べて、どちらを選ぶべきかを判断できるようにします。
※本記事の情報は2026年9月29日時点のものです。料金・期限は変更されるため、最新情報は各社およびATO公式でご確認ください。
結論:3パターンのどれを選ぶべきか
myTaxが雇用主の給与データを自動で取り込むため、入力はほとんどありません。費用$0。
10月31日に間に合わない → 税理士に頼む
10月31日までに税理士の顧客になっていれば、申告期限が翌年5月15日まで延びます。これは自力では絶対に得られません。
事業所得・不動産・株の売却がある → 税理士に相談する
判断が要る論点が増えるほど、専門家に払う価値が出ます。
費用・時間・期限の比較
| 自分でやる(myTax) | 税理士(registered tax agent) | 留学エージェント | |
|---|---|---|---|
| 費用 | $0 | $87〜$250 オンライン特化なら$35〜 |
サービスにより異なる 多くは提携税理士へ取次 |
| 初回の所要時間 | 約2時間 (私の実測。myGov連携に手間取った分を含む) |
書類準備+面談/オンライン提出 | 書類準備+やりとり |
| 2回目以降 | 30分〜1時間 (私の実測。ABN収入込み) |
毎年同じ費用がかかる | 毎年同じ費用がかかる |
| 申告期限 | 10月31日 | 翌年5月15日まで延長可 ※10月31日までに顧客になること |
提携先の税理士に準ずる |
| 手数料の扱い | — | 翌年の申告で経費に計上できる | 同左(税理士費用分) |
| 日本語対応 | ATOの無料通訳が使える | 日本語対応の事務所あり | 日本語が前提 |
| 間違えたとき | 自分で修正申告(amend) | 税理士が対応 | 提携先に依存 |
結論:費用だけ見れば自力が有利ですが、10月31日の期限に間に合わないなら税理士を使う価値があります。税理士経由で期限が翌年5月15日まで延びるのは、自力では代替できない唯一の利点です。逆に言えば、期限に余裕があって給与収入だけなら、$87〜$250を払う理由は薄いと言えます。
私が実際にかかった時間
「自分でやると時間がかかる」と言われますが、時間がかかるのは初回だけでした。
ほとんどが myGovとATOの連携に費やされました。当時は電話でlinking codeを取得する必要があり、 1回目の電話は英語で話が噛み合わず断念。ATO公式の無料通訳を使って取り直しました。
申告作業そのものは10分程度です。
TFNを登録していれば、給与も銀行の利息も自動でデータが入っています。 やることは「正しいか確認しながら進める」だけ。
私の直近の申告はABN(フードデリバリー)の収入も含めてこの時間で終わりました。
税理士の料金は実際いくらか
ショッピングセンターの臨時窓口などで「$50〜」といった表示を見かけることがありますが、登録税理士(registered tax agent)に依頼した場合の実勢はもう少し高めです。
| サービス | 料金の目安(2026年) |
|---|---|
| 登録税理士(一般的な個人申告) | $100〜$250 |
| H&R Block | Streamline $109〜 / Standard $174〜 |
| Etax(オンライン) | $87.49〜 |
| Ezy Tax Online | $110 |
| GoTax(オンライン) | Quick Return $35 / With The Lot $65 |
結論:オンライン特化のサービスなら$35〜$90、対面の税理士なら$100〜$250が目安です。ただし料金は収入源の数や控除の多さで変わります。
税理士を使う唯一にして最大の理由:期限延長
費用で比べると自力が有利ですが、1つだけ、お金では買えない差があります。
税理士を通さず自分で申告する場合の期限は10月31日。
登録税理士の顧客であれば、翌年5月15日まで延びることがあります。
この延長を受けるには、10月31日までに税理士の顧客リストに入っている必要があります。 11月に入ってから依頼しても延長は適用されません。
また、過年度の未提出申告や未納税額があると対象外になる場合があります。
「10月31日を過ぎそうだ」と気づいた時点で動かないと、この選択肢は消えます。
英語が不安だから税理士、は早いかもしれません
「英語で手続きするのが怖い」という理由で税理士に頼む方は多いと思います。私も初回、ATOに電話して話が噛み合わず一度断念しました。
ただし、ATOには日本語の公式ページがあり、無料の通訳サービスが案内されています。
受付:月曜〜金曜 午前8時〜午後6時(オーストラリア東部標準時)
・13 14 50 — オーストラリア国内から
・+61 3 9268 8332 — オーストラリア国外(帰国後など)から
利用者の負担は無料。日本語通訳を介してATOに繋いでもらえます。
私はこれでlinking codeを取得できました。「英語が不安」は、$100〜$250を払う理由としては弱いかもしれません。
自力をおすすめしないケース
自力を推している記事ですが、次に当てはまる方は専門家に相談してください。
- 10月31日まで日がない — 期限延長は税理士経由でしか得られません
- 事業所得・不動産所得・株式の売却益がある — 判断が要る論点が増えます
- 過年度の申告が未提出 — 遡って整理する必要があります
- 税務上の居住者かどうかの判断に確信が持てない — 誤ると追徴の可能性があります。ATOの居住者判定ツールか税理士で確認を
自分でやると決めたら
手順は画面ごとにまとめています。
- タックスリターンとは?仕組み・期限・ワーホリの税率 — 全体像から
- myTaxで自力申告する全手順(実際の画面26枚) — 実務はこちら
- メディケア免除(MES)の申請 — 申告より先に。受付は7月1日から・最大8週間
よくある質問
オーストラリアのタックスリターンは自分でできますか?
できます。myTaxは雇用主が提出した給与データや銀行の利息を自動で取り込むため、給与収入だけなら入力する項目はほとんどありません。私は3回とも税理士を使わずに申告しています。費用は$0です。
タックスリターンを自分でやると、どれくらい時間がかかりますか?
私の実測では、初回が約2時間、2回目以降は30分〜1時間でした。初回に時間がかかったのはmyGovとATOの連携部分で、申告作業そのものは10分程度です。なお現在この連携はオンラインで完結するため、初回でも当時より短く済む可能性が高いです。
オーストラリアで税理士にタックスリターンを頼むといくらかかりますか?
2026年時点で、登録税理士に依頼した場合の一般的な個人申告はおよそ$100〜$250です。オンライン特化のサービスではEtaxが$87.49〜、GoTaxがQuick Return $35などの料金を掲示しています。H&R BlockはStreamlineが$109〜、Standardが$174〜です。料金は収入源の数や控除の多さで変わります。
税理士に頼むと申告期限は延びますか?
延びる場合があります。10月31日までに登録税理士の顧客になっていれば、税理士の申告プログラムにより翌年5月15日まで延長されることがあります。ただし11月以降に依頼した場合は適用されず、過年度の未提出申告や未納税額があると対象外になることがあります。
税理士に払った費用は経費にできますか?
できます。税務に関する事務の管理費用として、翌年の申告で控除できます。そのため実質的な負担は表示額より小さくなります。
英語が話せなくても自分で申告できますか?
できます。ATOは無料の翻訳・通訳サービス(TIS National)を案内しています。オーストラリア国内からは 13 14 50、国外からは +61 3 9268 8332(月〜金 8:00〜18:00 豪州東部標準時)で、日本語通訳を介してATOに問い合わせできます。利用者の負担はありません。
出典
- ATO — Lodge with a registered tax agent
- ATO — Registered agent lodgment program
- H&R Block Australia — Fees and pricing
- ATO — 日本語 / Japanese(翻訳・通訳サービス)
- ATO — Work out your tax residency
※所要時間は私自身の実測値であり、収入源の数や慣れによって変わります。料金は各社が掲示している2026年時点の金額で、実際の見積もりは内容により異なります。本記事は一般的な情報提供であり、個別の税務アドバイスではありません。
Daiki
自力で海外生活(じりかい)運営者。オーストラリア2年滞在・NZワーホリビザ自力取得・エージェント不使用での各種書類手続き経験をもとに2026年最新の一次情報を発信。
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